飲食店を開業するとき、多くの人が悩むのが電話回線だ。
- 固定電話は必要?
- ひかり電話で十分?
- スマホだけでも営業できる?
最近は予約アプリやSNSが増えたとはいえ、飲食店では今でも電話予約が主流の店も多いだろう。
さらに最近は
- セルフオーダー
- POSレジ
- デリバリー管理
など、店舗の通信インフラが重要になっている。
しかし電話回線の選び方を間違えると
- 予約対応が不便になる
- 通信費が高くなる
- FAXやレジが使えない
といったトラブルにつながる。
この記事では
- 飲食店の電話回線の種類
- 固定電話・スマホ・IP電話の違い
- 小さい店舗におすすめの回線構成
を、実務目線で整理し、あなたが自分で判断でき即行動できるようアドバイスする。
1.ひかり電話とは?
ひかり電話は、NTTの光回線(フレッツ光など)を利用したIPの電話サービスのことだ。
従来の電話線(アナログ回線)ではなく、インターネット通信に使う光ファイバーを利用して音声通話を伝送するのが特徴となる。
1. 主なメリット
- 基本料金・通話料が安い: アナログ回線の基本料金(月額約1,870円〜)に比べ、ひかり電話は月額550円程度と大幅に安くなる。また、国内の固定電話への通話料も全国一律(3分8.8円など)に設定されていることが多い。
- 電話番号がそのまま使える: 現在NTTのアナログ電話で利用している電話番号(06や03などの市外局番)を、そのまま引き継いで使うことができる(LNP:番号ポータビリティ)。
- 音質が良い: インターネット回線を使いますが、一般のIP電話(050番号など)よりも帯域が確保されているため、アナログ電話と同等の高い音声品質で通話が可能。
2. 注意点・デメリット
- 停電時に使えない: 光回線の終端装置(ONU)やルーターが電気で動いているため、停電時には電話が繋がらなくなる。
- 光回線の契約が必須: ひかり電話単体での契約はできず、必ずベースとなる光回線(フレッツ光や光コラボレーション)の契約が必要になる。
- 一部接続できない番号がある: 特殊な100番台の番号や、一部の他社IP電話への接続ができない場合があります(110番や119番などの緊急通報は可能です)。
3. 店舗・個人事業主への影響
店舗や小規模オフィスなどの「店舗用ネット回線」を導入する場合、ネット回線と一緒にひかり電話を申し込むのが一般的です。従来の固定電話に比べてコストを抑えつつ、仕事用のFAX番号や複数回線(ダブルチャネル)を持つのにも適している。
もし、これから新規で店舗や事務所を構える予定であれば、ネットの開通工事と同時に「ひかり電話」に切り替えてしまうのが、最もスムーズでコストパフォーマンスが良い選択となる。
2. 飲食店に固定電話は必要?スマホだけでも営業できる?
結論から言うと、
小さい飲食店ならスマホだけでも営業は可能。
実際、最近は
- カウンター中心の店
- テイクアウト店
- 1人営業の店
などではスマホを店舗電話として使うケースも増えている。
ただし問題もある。
スマホだけの店舗で起きやすい問題
- 営業中に電話を取れない
- スタッフ間で共有できない
- 店舗番号として信頼感が弱い
特に予約が多い店では、固定番号があった方が運営は安定する。
3. 飲食店の電話回線の種類(固定電話・ひかり電話・IP電話)
| 項目 | ひかり電話 (推奨) | アナログ電話 | IP電話 (050など) |
| 月額費用 | 約550円〜 | 約2,500円〜 | 0円〜数百円 |
| 通話料 | 全国一律(安い) | 距離で変動(高い) | 格安 |
| 番号維持 | 市外局番 (03/06等) | 市外局番 (03/06等) | 050番号が中心 |
| FAX対応 | ◎ 安定して使える | ◎ 非常に安定 | △ エラーが出やすい |
| 導入条件 | 光回線の契約が必要 | 電話線の引き込み | ネット環境のみ |
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
飲食店の電話回線は主に3種類。
アナログ固定電話
昔からある電話回線。
特徴
- 安定性が高い
- 工事が必要
- 月額料金が高め
現在は店舗でもひかり電話に置き換わるケースが多い。
ひかり電話
光回線を使った固定電話。
特徴
- 月額料金が安い
- 通話料が安い
- FAXが使える
現在、店舗では最も一般的な電話回線。
IP電話
インターネット回線のみで動く電話。
特徴
- 料金が安い
- 工事不要のケースもある
- 通信品質が回線に依存する
小さい店舗や個人事業では
コスト重視で選ばれることがある。
4. 飲食店でひかり電話を使うメリット
多くの飲食店がひかり電話を使う理由は3つ。
通話料金が安い
固定電話よりも
通話料金が安い。
店舗は予約電話が多いので
通話料の差が大きくなる。
FAXが使える
飲食店では
- 業者注文
- 仕入れ
でFAXを使う店もまだ多い。
ひかり電話なら
FAXもそのまま使える。
回線の安定性が高い
IP電話と比べると
通話品質が安定している。
そのため
予約電話が多い店ではひかり電話が安心。
5. 飲食店で固定電話を安くする方法
固定電話のコストを下げる方法は主に3つ。
① ひかり電話を使う
② IP電話を使う
③ スマホに転送する
特に多いのは
ひかり電話+スマホ転送
という構成。
これなら
- 店舗
- 外出
どちらでも電話対応できる。
6. 店舗の電話をスマホで運用する方法
最近増えているのが
スマホを店舗電話として使う方法。
主な方法
電話転送
店舗番号にかかってきた電話を
スマホへ転送。
最も簡単な方法。
クラウドPBX
スマホを内線化するサービス。
特徴
- 複数スタッフで共有
- 内線機能あり
小規模店舗でも導入する店が増えている。
7. 飲食店でスマホを電話として使うメリット・デメリット
メリット
- 初期費用が安い
- 外出中でも電話対応
- 工事不要
デメリット
- スタッフ共有が難しい
- 店舗番号としての信頼感が弱い
- 充電・通信トラブル
そのため
完全スマホ運用は小規模店舗向き。
8. 小さい飲食店におすすめの電話構成
店舗規模別のおすすめ。
1人営業の店
スマホ+転送
小規模店舗
ひかり電話+スマホ転送
中規模店舗
ひかり電話+内線
9. 電話回線より重要なのは「ネット回線」
最近の飲食店では
電話よりも重要なのがネット回線。
例えば
- セルフオーダー
- POSレジ
- キャッシュレス決済
- 予約管理システム
これらはすべて
インターネット回線に依存している。
つまり
回線が止まると営業も止まる。
飲食店のネット回線選びについては
こちらの記事で詳しく解説している。
👉【2026年版】個人飲食店向けの光回線おすすめ4社比較!セルフオーダーが止まらない回線の選び方
10. 飲食店オーナーからのよくある質問(FAQ)
Q. 居抜き物件の場合、前の店の番号は引き継げますか?
A. 基本的には引き継げない。
電話番号は「契約者」に紐づくため、新規で取得する必要がある。
ただし、NTTの加入権をそのまま譲り受ける特殊なケースを除き、
新しく光回線と一緒に申し込むのがスムーズだ。
Q. 電話番号はいつまでに決めればいいですか?
A. ショップカードや看板、チラシの発注前がおすすめだ。
番号確定には光回線のコンサルティング完了から数日〜1週間程度かかるため、
内装着工と同時に回線手続きを進めるのが理想的。
Q. 050番号でもお店の信頼性に影響はありませんか?
A. デリバリー専門やテイクアウト中心なら問題ないが、予約中心のレストランでは「市外局番(03や06等)」の方がお客様に安心感を与える。
Q. 飲食店は固定電話なしでも営業できますか?
A. 小規模店舗なら可能。
ただし予約対応や信頼性を考えると
固定番号がある方が安心。
Q. ひかり電話とIP電話の違いは?
A. ひかり電話は
光回線を利用する固定電話。
IP電話は
インターネット回線のみで動く電話。
通話品質は
ひかり電話の方が安定している。
Q. 店舗の電話をスマホにできますか?
A. 転送サービスやクラウドPBXを使えば可能。
小規模店舗では
この運用をしている店も多い。
📋 失敗しないための「電話回線・ネット」チェックリスト
開業準備で忙しくなる前に、以下の3点だけは確定させておこう。
- ✅番号取得のタイミング: 看板・チラシの発注1ヶ月前には回線申し込みを済ませたか?
- ✅ ルーターの置き場所: レジ周りの棚の中に「電源」と「LANケーブル」を通す穴はあるか?
- ✅ネットの予備手段: 万が一、光回線が止まった時のためにスマホのテザリング手順を確認しているか?
まとめ:飲食店の電話回線は慎重に選ぼう
飲食店の電話回線は
- 店舗規模
- 予約数
- スタッフ人数
によって最適解が変わる。
ただし多くの小規模飲食店では
ひかり電話+スマホ転送
が最もバランスがいい。
コストを抑えつつ
予約対応もしやすい。
そして電話以上に重要なのが
店舗のネット回線。
セルフオーダーやPOSレジを安定して動かすためにも、回線選びは慎重に行いたい。

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