これからお店を開こうとしている人の多くが、必ず一度は悩む。
インターネット回線は経費になるのか?
美容室
飲食店
クリニック
士業事務所
習い事教室
今の小規模ビジネスは、ほぼすべてインターネットで動いている。
- 予約システム
- キャッシュレス決済
- POSレジ
- クラウド会計
- SNS集客
つまりインターネット回線は、単なる通信ではない。
お店のインフラだ。
そして当然ながら、この通信費は多くの場合経費として計上できる。
ただし注意点がある。
自宅兼事務所
家族共用Wi-Fi
スマホとの併用
こうしたケースでは
**家事按分(仕事割合の計算)**が必要になる。
この記事では
- 個人事業主の通信費の経費ルール
- 家事按分の具体例
- 通信費の平均
- 光回線とポケットWiFiの違い
を整理する。
1. 個人事業主のインターネット通信費の経費割合|仕事と私用の分け方
個人事業主の通信費は
仕事で使っている割合だけ経費になる。
これを
家事按分
という。
たとえば自宅兼事務所で
- 仕事利用 60%
- プライベート 40%
の場合
月6000円の回線費なら
3600円が経費になる。
これは税務的にも一般的な処理だ。
よくある按分の例は次の通り。
| 状況 | 按分目安 |
|---|---|
| 完全店舗 | 100% |
| 自宅兼事務所 | 50〜70% |
| 家族共用Wi-Fi | 30〜50% |
大事なのは
合理的に説明できること。
税務署は
厳密な数字よりも
「なぜこの割合なのか」
を見ている。
2. 個人事業主のWi-Fiは経費になる?光回線やホームルーターの扱い
Wi-Fi回線ももちろん経費になる。
対象になるものは多い。
- 光回線
- ホームルーター
- モバイルWi-Fi
- 店舗用Wi-Fi
基本の勘定科目は
通信費
になる。
たとえば月6000円の光回線なら
通信費として経費計上する。
ただし注意点がある。
自宅と兼用の場合は
家事按分が必要。
つまり
仕事100%でないなら
全額経費にはできない。
3. 個人事業主におすすめの光回線とは?小規模事業者が失敗しない選び方
個人事業主が回線を選ぶとき、重要なのは次の3つ。
①安定性
レジが止まると
売上が止まる。
②サポート
通信トラブルは必ず起きる。
そのときにすぐ復旧できるか。
③店舗Wi-Fi対応
顧客Wi-Fi
POS
予約システム
これらを安定して動かせるか。
日本の店舗で多く使われている回線は主にこの3系統。
- NTT系光回線
- au系光回線
- ソフトバンク系光回線
小規模事業者の場合、このどれかを選ぶのが一般的だ。
| 系統 | 代表的なサービス | 特徴 | 向いている人 |
| NTT系 | ドコモ光 / フレッツ光 | 圧倒的な安定性。 全国どこでも引き込みやすく、店舗向けオプション(ギガらくWi-Fi等)が充実。 | 決済エラーを絶対避けたい飲食店・クリニック |
| KDDI系 | auひかり | 独自回線で速度が速い。 NTT系とは別ルートの回線を使うため、混雑に強い。 | 動画配信を行うライブ配信者やクリエイター |
| ソフトバンク系 | SoftBank 光 | スマホセット割が強力。 開通までの「つなぎ」としてWi-Fiを無償貸与してくれる制度がある。 | 開業まで時間がなく、すぐにネットを使いたい人 |
詳しい比較は、こちらの記事で解説している。
NTT・au・ソフトバンク・ソニー・楽天をキャリア別に個人店舗向けインターネット光回線で比較
4. 個人事業主の通信費の平均はいくら?小規模事業者のリアルな相場
個人事業主の通信費は、だいたい次のくらいが平均になる。
| 通信サービス | 月額目安 |
|---|---|
| 光回線 | 4000〜6000円 |
| モバイルWi-Fi | 3000〜5000円 |
| スマホ | 3000〜8000円 |
つまり合計すると
月7000〜15000円
くらいが一般的。
店舗になるとさらに
- POSレジ
- 防犯カメラ
- 顧客Wi-Fi
などが増える。
そのため多くの店舗では
光回線を導入するケースが多い。
5. ポケットWiFiは個人事業主の仕事に使える?メリットと注意点
開業直後は
ポケットWiFi
でスタートする人もいる。
メリットは多い。
- 工事不要
- すぐ使える
- 引越しが簡単
しかし注意点もある。
- 速度が不安定
- 通信制限
- 店舗Wi-Fiには弱い
そのためポケットWiFiは
開業準備の仮回線
として使われることが多い。
そして営業が安定したら
光回線に切り替える。
これが小規模店舗の一般的な流れだ。
6. 個人事業主の通信費の家事按分とは?自宅兼事務所の計算方法
自宅兼事務所の個人事業主は
通信費の按分が必要になる。
主な計算方法は3つある。
面積按分
仕事スペースの面積で計算。
例
自宅80㎡
事務所20㎡
→25%
使用時間按分
仕事時間で計算。
例
仕事8時間
私用16時間
→33%
使用用途按分
利用割合で判断。
例
仕事70%
私用30%
税務的には
どの方法でも問題ない。
ただし大事なのは
毎年同じルールで計算すること。
7. 通信費はどこまで経費になる?個人事業主が計上できる範囲
通信費として経費になるものは多い。
代表的なものは次の通り。
| 項目 | 経費 |
|---|---|
| 光回線 | ○ |
| スマホ | ○ |
| ポケットWiFi | ○ |
| 固定電話 | ○ |
| FAX回線 | ○ |
ただし
完全プライベートの利用は
当然経費にならない。
この線引きが
家事按分になる。
8. 個人事業主の通信費按分で失敗しないための3つのルール
通信費の按分で失敗しないためのポイントは3つ。
①根拠を説明できる割合にする
50%
60%
など
合理的な数字にする。
②いきなり100%にしない
自宅回線を
100%経費
にすると
税務署に指摘される可能性がある。
③毎年同じルールで計算する
年度ごとに
按分割合を変えると
不自然になる。
まとめ:個人店舗のインターネット回線は「経費」以上に重要
税金の話より
もっと重要なことがある。
回線が止まると営業が止まる。
小さい店舗ほど
この影響は大きい。
- レジ停止
- キャッシュレス決済停止
- 予約システム停止
つまり
売上停止。
だから個人事業主にとって
インターネット回線は
単なる通信費ではない。
店の生命線。
開業前に
回線選びを失敗しないことが重要になる。
詳しくはこちらで解説している。

コメント